電子書籍「Level7 Books」刊行のお知らせ
ニュースサイト「Level 7」から生まれたシリーズ「Level7 Books」から、2冊の電子書籍(AmazonのKindle)を刊行しました。
『東電のハードディスクから掘り起こされた重要メール』Level7 books Kindle版
添田孝史 著
福島県では原発事故以降、がんが多発している
~「全国がん登録」データによる検証~
明石昇二郎 著
添田さんの本は、ニュースサイト「Level 7」に掲載された記事の中で最多の50,000view以上を記録した記事をもとに、電子書籍化したものです。
東京電力福島第一原発事故前に東電社内でやりとりされていた電子メールを集めた捜査報告書を、法務省が2021年10月28日付で開示しました。東電から提出されたハードディスク(HD)から、メールデータ61通分を復元し、文書にしたものです。2008年から2011年にかけて、東電内部で津波のリスクについてどのように認識していたか、そして外部の専門家に根回ししたり、他の電力会社に圧力をかけたりして、津波対策の遅れが露見しないよう工作していた状況がわかるもので、事故の原因を解明するための第一級の資料です。
2017年にHDから「発掘」されるまで、これらのメールの詳細な内容は、政府や国会の事故調査委員会にも明らかにされていなかったものとみられます。「調査に協力する」としていた東電の姿勢は、真っ赤な嘘だったことになります。もし強制起訴になっていなければ、これらのメールは永遠に隠されたまま葬られ、事故の真相を解明することは難しくなっていたことでしょう。
明石さんの本は、ニュースサイト「Level 7」で2018年から続く連載記事を本にまとめたものです。
東京電力福島第一原発事故後の福島県で、がん等の健康被害が発生していないか、国の統計データ「全国がん登録」をもとに、地道に検証作業を続けてきました。
特に、全国がん登録の2019年データに目を凝らすと、広島・長崎の被爆者たちの間で増加が確認されているがんと同じ部位のがんが、福島県でも増加していることがわかります。類書は他にありませんので、ぜひ本書でその現実をお確かめ下さい。
Kindleサイトでは、上記2冊のペーパーバック版も販売中です。
ニュースサイト「Level 7」では、今後も続々と電子書籍を放つ予定です。ご期待下さい!